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過ぎてしまった六月十六日

 なんとなく過ぎてしまった六月十六日。
 二年前までは「ブルームの日」と千堂あやかさんの誕生日が重なって、私にとっては一大イベントの日だったのですが、今年はさびしい限り。
 何やかやと片付けなくてはならない雑事や処理すべき仕事に追い立てられて、今年はブルームやディーダラスとお付き合いできませんでした。
 千堂さんに関しては、踊子としての人生を過去のものにしてしまった方に対して、踊子としての誕生日を今更云々するのも、一人のファンの未練に過ぎないような気がしています。尤も、誕生日をことさら意識したところで何もできるわけではありませんが。
 そのうちまた"with you"に赴いて、昔話に花を咲かせたいですなあ。
 そういえば、まだ劇場には入っていない。
 これは千堂さんへの未練とは何も関係ないことで、要は、数千円の入場料を支払い数時間を費やして見たいと思う踊子さんが今の自分にはいないということ。行けば行ったで、ステキな踊子さんと出会えるチャンスもあるのでしょうが、積極的に出かけようという気分にまではなれません。
 昔見た方たちの演技を今思い起こすと、例えば、泉希さんの舞台をもう一度見てみたいなあとぼんやり考えることはあるのですが…。
 まあ、そんなに自分を急き立てる必要もないでしょう。そのうちぶらりと劇場に入ることもあるでしょうから。

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辻井伸行氏の快挙

 NHKの9時のニュースを見ていたら、辻井伸行氏の姿が。
 何事かと思っていたら、バン・クライバーンコンクールで優勝したとのこと。日本人ピアニストとしては初の快挙だそうで、ヘーェという感じ。
 コンクールで彼が演奏したのは、ショパン「ピアノ協奏曲第一番」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番」そしてベートーベン「ピアノソナタ第二十三番」。
 去年、そのリサイタルを聴きに行ったとき、「熱情」などはちょっと淡々としすぎるような感じがあって、多少物足りないという印象を受けたものですが、今回はどうだったんでしょう。
 それにしても、生まれながらにして盲目の彼は楽譜に頼ることなく、耳から捉えた音をそのまま演奏に結びつけるという離れ業を身につけているそうな。音符を辿る作業から生れる音楽とは、また一味違った世界を作り出せそうな気もするのですがどうなんでしょうね。これから彼がどんな世界を私たちに見せてくれるか期待せずにはおれません。
 ところで、ニュースでは受賞を伝えるコメントともに「ハンマークラビーア」の最終楽章が流れていたけれど、コンクールでの演奏曲とは関係がないわけね。時々訳の分からないニュースの伝え方にこちらは戸惑うことがあります。

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